今日の一話 / STORY 24
山形では、皮までごちそう。
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醤油を搾った木桶は空なのか。桶から梁、土壁、土間へ疑問を脱線させ、道具がいつ『場所』になるのかを考える。
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1850年創業の弁松は、自ら『濃ゆい味』と呼ぶ味を、好みが分かれても薄めない。ペリー来航の三年前から現在まで、変えない判断が運んだ時間を見る。
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熱いコーヒーが、カップから氷のグラスまで十数センチ移動する。その短い移動を客へ渡す、コンパル独自のアイスコーヒーの完成を見る。
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酒をつくる福寿蔵の先に、買う、食べる、文化に触れる場所が続く。神戸酒心館を、酒が完成したあとの時間まで受け持つ酒蔵として見る。
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酒をしぼったあとに残る酒粕は、終点ではなかった。1870年から現在まで時間を往復し、焼酎、みりん、奈良漬へ仕事が連なっていく過程を見る。
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新品の焼き網の美しさに見とれながら、使ったあとの姿を想像する。手入れで落とす汚れと、使った形跡の違いから、道具を見る目を少しずらす。
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同じ食でも、見る場所が変われば、違う話が見えてきます。